この写真は店内に飾ってあるので、ご覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんね。
初のコンテスト出品でほとんどが金賞という名誉ある評価をいただきましたが、唯一「ポークウィンナー」が1点減点の銀賞という結果でした。残念!
ちなみに、コンテストへの出品料が一製品あたり〇万円かかることもあり、私たちのような小さな店ではおいそれと大量出品することはできません。
特にコンテスト用には、入念に細心の注意を払って出品用の製品を作ります。
コンテストの時期が夏の繁忙期と重なるため、店の営業用にも製造しながらコンテスト用も作る、という神経を余計にすり減らす作業になります。
3年前の時はまだ開店して間もない頃で、店主は初めてのコンテスト出品とあって気合十分でしたし、私はまだお店の営業や繁忙期対応に十分慣れているとは言えず、店主がどんな苦労をもって製造をしていたのかにまで気を配る余裕がありませんでした。
アインベルクのラインナップからカテゴリー代表アイテムを厳選して出品した結果、ほとんどが金メダルを受賞でき、出品していないアイテムも含めて十分に誇れる品質基準を満たしていることを確認できたのですが、どうにもポークウィンナーの1点減点が惜しい!
今年小2になった娘は、父親から何か指摘をされた時(例、宿題がちゃんとできていないじゃん)に、「パパだって、ポークウィンナーで金賞取れなかったじゃん!」と揚げ足を取るかのように引用するようになりました。
いやー、それは言っちゃいかんだろう。銀賞だってすごいんだぞ。
ソーセージ職人としての沽券、父親としての威厳に関わるとあって、娘のこのつっこみは店主の心の火にさらに油を注いだに違いなく、今年3年ぶりに開催されたIFFAコンテストには、ポークウィンナーを含む5アイテムをエントリーしました。
今回も8月下旬の出品期限だったので、お中元対応とコンテストを同時にこなすのは大変だったと思います。
自分の苦労を表に出すのはクールではないと店主は考えているとは思いますが、このコンテストの時期がもうちょっと暇な時期だったらなー、とつぶやくこと数回…。
繁忙期には工房から出てくるたびに、鶴の恩返しを彷彿とさせるようなげっそりした表情を見せることもありました。確かにちょっと瘦せたかな。
前置きが長くなりましたが、先日、そのコンテストの審査結果が郵送で届きました。
封筒を開ける店主の顔を覗き込みます…。
結果は以下の通りでした ↓↓↓
ポークウィンナー…… 金賞😊
シンケンアスピック… 金賞😊
スモークチキン…… 金賞😊
レバーペースト…… 金賞😊
パプリカリヨナー…… 銀賞😅
ポークウィンナーは前回の雪辱を果たす金メダルをいただきましたが、パプリカリヨナーが1点減点の銀メダルでした。
なかなか、審査は本当に厳しい。減点の理由はパプリカリヨナーのケーシングにしわがあったことのようです。
中身だけではなく入れ物の細部までしっかりチェックされるこのコンテスト。
ドイツ食肉連盟が品質の向上・維持を目的に60年以上にわたって続けているそうです。
ドイツ国外の製品であってもクオリティには妥協を許さない姿勢が信頼できます。
また娘につっこみの隙を与えてしまいましたが、店主にとってはこれからの3年間がまた目標をもって前進し続けるチャレンジャーとしての日々になりそうです。
味はどれもお墨付きです。
アインベルクのショーケースの前に立って、どれにしようか迷うなぁ… というときには、受賞アイテムからお試しいただいてもよいかもしれませんね。
今回、コンテスト結果をブログでお伝えしましたが、大々的に宣伝するつもりはありません。
あくまで、私たちにとっては3年に一度のスキルチェックのコンテスト。
カテゴリー代表の製品だけを出品していますので、エントリーしていないアイテムも十分に同等のクオリティを有していると自信をもってお勧めできます。
どの製品も店主が情熱を注ぎ持てる技術を駆使して作っています。
ぜひいろいろお試しいただいて、皆さまの舌でお気に入りのアイテムを見つけていただけたら嬉しいです。