些細なことに心惑わされることなく、自分たちの信じる道を淡々と進みたいと常日頃思うわけですが、実際は「なんで今日は来客が少なかったのかな…」「最近この商品が急に売れてるけどどうしたんだ…」とか、一喜一憂の日々。
お店が忙しい日も暇な日も、時間は常に一定の速度で過ぎていき、今年もこの日がやってきてくれました。
2017年9月29日に創業したアインベルク、満7歳になりました!🎂🎉🎊
創業からこの間、コロナがあり、ウクライナやパレスチナでの紛争が激化し、物価高騰があり…
商いの大小を問わず、皆が悩みながら進んでいく中で、アインベルクの小さくも大切なマイルストーンを踏むことができ、まずはほっとしています。
そして、私たちを信じて、期待して、応援してくださっているお客さま方にあらためて感謝します。
仙台ではまだちょっと珍しい手造りハムとソーセージの専門店。スーパーなどでいろいろな種類のハムソーが手に入る中で、お客さまの「ここぞ!」という時に頼りになる店でありたいと思っています。
職人の店主が実直に情熱をもって作るアイテムの数々。今ショーケースの中にある品目のどれを取っても、欠品になったら残念に思われるだろうな… というお客さまの顔が浮かびます。そんな皆さまに「せっかく買いに来たのに欲しいものがなかった…」とがっかりしてほしくない、と思う気持ちが店主の日々のモチベーションになっています。
この周年のタイミングを機に、皆さまに感謝の気持ちを表すべく、毎年『周年感謝キャンペーン』を実施しています。少しでも皆さまに喜んでいただけるように… と考えた今年の内容は以下の通り↓↓↓
このキャンペーンの目玉は何といっても不動の一番人気 “フライッシュケーゼ” を創業当時の価格で販売!です。
実はこの7年の間に二度値上げをしていましたが、それでも変わらずフライッシュケーゼをご愛食し続けてくださる皆さまへの感謝還元の企画です。
そして満を持してお出ししたキャンペーン特別販売品の “特製醤油チャーシュー” と “刻みコッパ” !
どちらも普段は店頭販売をしていない激レアなアイテムです。こんな時のために…と引き出しの奥に隠していたんですよ😚
ドイツ製法のハム専門店で醤油味のチャーシューなんて、ちょっとおきて破り感がありますが、今年は “ハム屋の塩チャーシュー” が存外に受け入れられたことに気を良くしていた店主。
(参照ブログ ⇒ 『今夏の振り返り- 前編』)
「これは自分たちが食べるようだから」といって醤油だれに漬けこんだチャーシューも一緒に作っていたのですが、これがめちゃめちゃ美味しい!!さすがハム職人が作るだけあって、お肉のボリュームは申し分なく、バラ肉はとろとろの柔らかさで、しっかり目の醤油ダレの味つけはご飯のおかずにもお酒のアテにもなる万能です。
一度にたくさんは作れないから特別な時にだけ販売しようよ、ということで今回の周年感謝キャンペーンでの特別販売と相成りました。
最初にご用意していた分の醤油チャーシューは2日目で早くも売り切れてしまい、慌てて店主が第二弾を仕込んで追加販売。これもキャンペーン終了を待たずに完売となりました。
「アインベルクが作るならきっと美味しいはず!」
と初出しアイテムに早速手を出してくださる皆さまのアインベルク愛を感じて、嬉しく自信にもなりました。
豚肩ロースで作る “コッパ” は、唯一店主が手作りする生ハムです。
クローブ (丁子) の甘くスパイシーな香りが魅惑的な大人の夜にふさわしい逸品です。
生ハムを作るのは時間がかかること、場所の関係もあってあまりたくさんを仕込むことができず、年末のオードブルパックなど特別な時にしかお出ししていません。
唯一、仙台・壱弐参 (いろは) 横丁の某ワインバーにこのコッパを卸しているので、どうしても食べたい!という方にはこちらのワインバーをご紹介します♪
今回の周年イベントでは、パクっとカジュアルに食べられるような一口サイズに刻んだパックをご用意しました。一度にたくさん食べすぎちゃうと鼻血が出そうなくらいインパクトのあるシャルキュトリーです。
やはりアインベルクリピーターの皆さまのレーダーにすぐ引っ掛かり、こちらは3日目で完売。
「切るの結構大変なんだけど…」と別の製造予定に追われている店主を拝み倒して追加分を出してもらいましたが、こちらもキャンペーン終了を待たずに完売となりました。
求められる分だけ提供できるキャパシティがあればいいのですが、職人一人の手造りハム屋。精一杯の品物を並べて皆さまへの感謝の気持ちを表したつもりです。皆さまに喜んでいただけたのなら嬉しい限りです。
さて、今年の9月29日は日曜日に当たったためお店はお休み。店主と私はそろって翌朝に健康診断を控えていたため、お祝いの美酒を欠いたおとなしい夕食の席。
一応区切りとして聞いておこうかなーと思い、「8年目の抱負なんてある?」と店主に尋ねると、「コッパをもっと作れるようになりたい」と短冊の願い事のような返事が返ってきました。基本的に作ることしか考えていないんだなぁ…とリスペクト。「店を大きくしたい」とか「売上を上げたい」とか、いわゆる経営事は店主の関心事ではあまりなさそうです。
とはいえ、私もビジネスマネジメントなるものには疎く、頑張っている人を応援したいサポータータイプの人間です。店主がやりたいことに集中できる環境をできるだけ作ってあげることが私の役割のように思っています。
あるお客さまから周年のお祝いにといただいたお花に手書きのカードが添えられていました。
《 職人のご主人様と真心いっぱいの奥様が二人三脚で作る味に美味しさと幸せを感じています 》
ちょっと気恥ずかしいですが、こんなにありがたい言葉をかけていただきとても光栄です。商品そのものの品質や確かな美味しさはもちろんのこと、わざわざ足を運んで買い求めに来てくださる皆さまに幸せな気持ちになってお帰りいただける、そんな温かい個性のあるお店作りをこれからも目指していこうと思います。
そんなお店作りに大きな力を貸してくださっている3人の女性スタッフの皆さんにあらためて感謝を。
「こんにちはー!」とドアを開けてくださる笑顔のお客さまお一人お一人にも心からの感謝を。
娘や両親を始めいつも応援して助けてくれる家族・親類の皆さんにもありがとうの気持ちを。
8年目もアインベルクらしさを探しながら、笑顔で皆さまをお迎えしたいと思います。
どうぞ引き続きよろしくお願いいたします☺