娘の小学校は夏休みに入り、ハムソー屋は夏の繁忙期真っ只中!
今年も多くの皆さまに夏のギフトのご用命をいただき、本当にありがとうございます。
店主は商品を切らさないように高い集中力を維持して製造を続けており、スタッフの皆さんはシフトをマックス増やして協力してくださっています。おかげさまで、お中元シーズン前半戦は事故なく過ごすことができております。感謝です。
忙しいながらもスムーズに仕事を進められ、私は例年のように夜遅くまで残業をすることがまだなく、茜色に染まる空を見ながら娘の手をつないで帰路についています。(店主が毎日残業してカバーしてくれています。感謝。)その分、家のことはちゃんとやらないとね。
私事ですが、今年11月初めの「東北・みやぎ復興マラソン」にエントリーしちゃいまして、初フルマラソンに向けたトレーニングを開始。これからは暑さとの闘いなので、夏のトレーニングに関する動画を見まくって、無理のない強度で早朝ランの回数を増やしました。筋トレも取り入れています。
順調に進んでいるようで、ただ一つの困り事が私の更年期と思われる症状です。
まぁもう50歳なんでついに来たかーという感じですが、なんだか体の調子が良くない。不定愁訴。いやですよね…。
なんとなくだるいような、息苦しいような。急にのぼせたように頭が暑くなって集中力が切れてしまい、仕事の効率が落ちてしまいます。
更年期に効果があるといわれる大豆イソフラボンを摂取しようと毎日納豆や豆腐、きなこやおからを食生活に取り入れています。実際同じように食べる店主のほうが肌つやが良くなっているような気がして、ちょっと複雑な気分😅
最近一番困るのがホットフラッシュです。いったん寝ると朝までぐっすり起きないのが普通でしたが、首から上に感じる暑さと発汗で夜中に目が覚めてしまいます。真っ暗な寝室で、ランニングをした後のような汗をびっしりかいている自分にびっくり。これが噂に聞いていたアレか…。
何度かこんな夜が続いた先週のある夜。急激な暑さと発汗で目が覚めてしまい、またか~と思いながらも水を飲もうとキッチンに向かいました。その前に立ち寄ったトイレから出ようと思ったときに、頭から血がさーっと下がっていくような重だるい感覚とともに視界が真っ暗になって立っていられなくなりました。え、なに?これも更年期の症状??
初めての経験にパニックになりながらも、とにかく水を飲まないといけないと思って必死にキッチンまで這いつくばり、なんとか水道の水を口にした後、そのままキッチンの床に倒れこんでしまいました。朦朧とする意識の中、店主に見られたらなんて言えばいいのかな…って思いながら、首筋に噴き出す冷や汗をパジャマ代わりのTシャツでぬぐって気分が落ち着くのを待ちました。
更年期ってこんなことも起こるんですかね?私は元来健康が取り柄で、この方毎年の健康診断でも引っかかるのはせいぜい痩せ過ぎと言われるくらい。特にここ2年くらいは定期的な運動や睡眠時間の確保も心掛けているので、急な大病とは思えません。
ちゃんと眠れなかったこともあり、体調が優れないまま翌日の仕事に向かいました。でも、この繁忙期にこんな状態が続くのは困ります。仕事を抜けさせてもらい近所の漢方薬局に相談に行きました。
徒歩3分の「ペンギン薬局」さん。困った時の駆け込み寺です。
数年前の夏の繁忙期に、慣れない仕事の疲れのせいか動悸や不安感がひどくなり、ペンギンさんのドアをたたいたのが最初です。
「更年期というには早過ぎだし、何よりもあなたが改善すべきは血の流れなんですよ。」
と、めちゃめちゃエネルギッシュな店長さんに詳細に症状を説明していただき、しばらく漢方のお世話になったことがありました。
そのうちに動悸が治まり、血流改善を目的に走るようになって、すっかり漢方から遠ざかっていたのです。
朝から私が半泣き顔でやってきたのを見て、店長さんがすぐに椅子をすすめてくれました。相変わらず英気に満ちています。
昨夜の出来事や仕事の様子、1年半前からランニングを始めて、秋のフルマラソンに向けて練習していることなどを話したら、こう言われました。
「まぁ更年期もありますけど、 "血虚" ですね。血が足りないんです。しばらく走るのをやめた方がいいですよ。あとスマホの見過ぎもだめですよ。血を使うことを控えて血を増やさないと。」
がーーーーん!って頭を殴られたようなショック。走っちゃいけなかったの?!スマホも良くなかったんだ…
血流をよくするとかの前に、体の血が足りなかったとは…。蛇口をいくらひねっても水がちょろっとしか出ないってことですよね。
「肝は血を蔵す」「肝は血を受けてよく視る」
うろ覚えですが、こんな感じの言葉で東洋医学の考え方を説明してくださいました。
店長さん曰く、今の私は血が足りていない状態で、その割に頑張って仕事をしたり走ったり、スマホを見たり(特に就寝前に)してどんどん血を使っているのに、お肉などをあまり食べなていないのが問題のようです。要は血を作る材料を体に入れていない状態です。
「血を作るのにはね、動物性たんぱく質をたくさん摂らないと。お店で売ってるポークステーキとかレバーとかちゃんと食べてる?」
ハムソー屋の女将が動物性たんぱく質不足なんて、なんだか恥ずかしくて「いやー、売り物なんで…」なんてリアクションしてしまいましたが、自分の食生活を振り返ると、確かに血になるような栄養分はあまり摂っていなかったかもしれません。元来の小食気質と、暑さのせいでさっぱりしたものだけを好んでいました。
漠然とは認識していましたが、血の役割ってあらためて大切。血液が酸素や栄養などを全身に運んでくれるから私は活動できているわけですよね。その血液が十分ではない状態の中で、激しめの運動をしたり、長時間スマホを眺めて目を酷使していれば、貧血になって倒れてしまったのもうなづけます。
特に、女性はperiodで血を失いやすい上、更年期の女性は一層血液が必要なんだそうです。
まずは動物性たんぱく質を意識的に多く摂取して、体質(血質?)改善を試みます。血液の中でメジャーな割合を占める赤血球の寿命は約4か月なので、最低でもその期間分の継続が必要です。
ということで、しばらくはランニングのトレーニングはお休みです。なんとなく活力が沸いているように感じられたら再開しようかな…。
そして、血が作られるゴールデンタイムは午前0‐2時くらいなので、23時ころには就寝するのが良いそう。これ、お肌にもいいやつです。あと、目の酷使はNG。
今になってそうだったのか!と思ったことは、私が9年前に出産した際に、母から「本を読んだり携帯を見たりして目を使うのはできるだけやめなさいよ。おばあちゃんに私も言われてたんだから。でないと、いつまでたっても元気にならないよ」ときつめにアドバイスをされたんです。
出産と目になんの関係があるんだろう?と当時はよくわからなかったのですが、出産で血を大量に失っている状態で目を使い過ぎるということは、体全体に血液が十分に行きわたらなくなって、産後の肥立ちが悪くなるという理屈なんですね。
今回体調を崩してしまったことが、あらためて最近の自分の状態や生活について見つめなおす機会になりました。
まずは血を増やすこと。早速食生活から見直してお肉を食べる量を増やし始めました。スタッフから「小鳥ちゃん」と食の細さを揶揄される私にとって、お肉をたくさん食べるってこれはこれで血を使ってしまうようなエネルギーのいる取り組みです…。
みなさまの中で、なんとなく元気がなかったり不定愁訴に悩んでいる方はいらっしゃいませんか?もしかしたら血が足りていないのかもしれません。
昨年以上の猛暑が予想されるこの夏を、おいしく食べて、ちゃんと寝て、目や体を休ませて、健やかに乗り切りたいものです。どうぞみなさまもお気を付けくださいね。