インスタやFBをフォローしてくださっている皆さまは、最近こう思ったかもしれません。
「なんだかこのところやたら店主の写真が上がってるよな…」
「奥さんが毎日旦那の写真撮って掲載してるなんて、よっぽど仲良いんだな~~」
いやいや、夫が好きだから急に写真撮り始めた訳ではないですよ!
結婚して24年、出会ってからは30年以上の月日が流れていますが、これまで一度たりとも被写体として店主を撮りたいなんて思ったことはないのです。本当に。
正直、ハムやソーセージを作る職人の生態に、私自身あまり関心がなかったのです。
今年に入ってから、本当は閑散期と言われるハムソー業界なのに、なんだか店主はずっと忙しくて、息つく暇もないって感じで製造に追われているんです。
進んで虎穴に入っているのかな…、いや、やっぱり虎に追われている方なんじゃないかな…。
理由はさておき、毎日全身全霊で働いて、夜はテーブルで寝落ちしてしまう店主を見ていると、いくら好きでもここまで根を詰めてやらないといけない職業は大変だなぁと思うようになりました。
店主が修行先で働いていた頃、今から20年近く前になりますが、冬の繁忙期には朝薄暗いうちに家を出て、日付が替わる頃に帰宅することが珍しくありませんでした。私も何かしないといけないと思って、最初は私も早起きしてお味噌汁を作ったりしていましたが、そのうち起きたらもう店主は出掛けている、という状態になり…。
以前から、職人は大変だな~って思っていましたけど、こうして自分達のお店を開き、作り手が俺一人、全部俺一人でやんないとっていう状況の中で、もはや昔ほどの無茶できる体力はない、という現実。
でも、週5日&9-17時の勤務だけではこの質と量の商品を作ることはできない。
よく人を入れたらいいって言われるけど、肉の塊から完成品になるまでの行程をすべて管理しているから成せるクオリティと歩留まり。
残業上等の時代ではもはやないわけですから、他者にそんな働き方を強いることは決してできません。好きで好んでやらないとやれない仕事。
あら、これって絶滅危惧職種なんじゃない…?!だとすると、作っている様子とか映像で残しておいた方がいいんじゃないかな… と思った次第なんです。
いつもは自分にカメラ(スマホ)を向けられるのを嫌がる店主ですが、こんなことを話したら意外とそうだねって同意してくれまして、おじさん職人の働く姿を撮り始めることになった訳です。
正直何を残したらいいのかよく分からないので、店主の機嫌が良さそうな時を見計らって撮らせていただいております。
ハムやソーセージ自体は皆さんの日常生活で馴染みのあるものですが、意外とどんな風に作っているのか知られていないと思います。
作ることに関しては素人代表の私の目線で、職人の雄姿を皆さまにご紹介していけたらなと思っています。
こんな風に手作りされているんだ…というストーリーもスパイスに、アインベルクの味をより楽しんでいただけたら嬉しいです。
インスタやフェイスブックをまだフォローしていないという方は、これを機会にぜひ!