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今年もこの季節がやってきました

 

秋の日は釣瓶落とし ー

 

日暮れがなんだか急に早くなってくると、そろそろアレが出てくるのでは…… と、10月に入ってからお客さまからのお問い合わせが増えてきたアレ…

(38年ぶりの日本一を達成した阪神タイガースの "アレ" ではもちろんありません!😅)

 

そう、アインベルクの冬の風物詩『自家製サラミ』の季節が、今年もやってまいりました。

熟成庫がないため、自然環境下で作るサラミ類は、気温や湿度のちょうどいい頃合いを見計らって店主が作り始めます。

 

猛暑と長引く残暑を経験した今年、サラミを作るのは例年より遅くなるのでは… と当初は思っていたのですが、空気が乾燥して気持ちのよい秋晴れが続いた10月半ばには仕込みを開始していたようでした。

 

お客さまから「サラミはまだですか?」と問い合わせが増えてきて、

「例年だと、11月末くらいになるかと思います…」と答えていた私。

「まだなんですね…」と肩を落として帰られるお客さまの気持ちは、私個人としても同じでした。早くサラミが食べたい!

 

そんな風にお客さまをじらしていたのに、いつの間にかサラミの製造が進められていました。

気がついたら工房の奥にサラミがぶら下がっています!

 


 

毎年見る風景なんですけどね、特に白カビが美しく育っているサラミブランは、いつ見てもため息が出てしまいます。

 

そういえば、今年の1月末には10年に一度といわれる大寒波がきて、寒すぎて白カビの生育が止まる事件がありました。⇒ 過去ブログ「頑張れ!白カビ!!」

その教訓を生かして企業秘密の工夫を店主は凝らしていたようで、今回はばっちり白カビに覆われています✨

 

白カビをつけずに燻製をかけて乾燥熟成を進めるスモークサラミも、毎日見るたびに細く締まっていくのが分かります。素人の私にはただただ、食肉加工の世界の奥深さをあらためて感じる光景です。

 

店主曰く「ブランは最初に高湿度状態を保って白カビがしっかりついてから乾燥のプロセスに入る分、燻製後すぐに乾燥をスタートさせるスモークサラミに比べて、数日完成が遅くなるよ」

 

という言葉通り、スモークサラミは11/3(金) に解禁に。ブランは明日7(火) から販売開始になります。

いや~さすが職人!ありがとうございます!

 

皆さまが待ちわびていたサラミの初回ロットが出来上がったわけですが、先行したスモークサラミは2日間でほぼほぼ売れてしまいました。

 

こんなに待っていてくださったなんて…、そしてたぶん禁断症状が出ていたであろう数人のコアファンの方々が早速ご来店くださったのには、店主もニヤリ😎  いやいや、ありがたいです。本当に。

 

明日から販売を開始するサラミブラン。楽しみにしていてくださっている方も多いはず。

 

ちょっと話が飛びますが、昨日(日) は、みやぎ復興マラソンが開催されました。仙台市~名取市まで主に沿岸部を走るフルマラソン。

残念ながら私は走りませんでしたが😅、東京に住んでいる大学時代の友人と旦那さんが揃って出場し、その夜は我が家で完走祝賀会となりました。

 

もう一人、大学時代の友人も来てくれて、娘ちゃんも入れた6人で大盛り上がり🎉

楽しすぎて写真を撮るを忘れてしまいましたが、スライスソーセージなどの盛り合わせプレートをつまみに乾杯し、アイスバインや腸詰をザワークラウトと一緒に煮込んだシュークルートをみんなでハフハフ食べながら、ビールを飲む人、焼酎の人、日本酒の人、ワインの人… 

 

美味しい食事をみんなで囲んで、終わりのない会話で盛り上がるって本当に幸せな時間です。

 

ひと通り食事が落ち着いた後、店主が出した白カビサラミ。

4年ぶりに仙台に来たその友人が「あ~これこれ!これ食べたかったんだ!ほんとに美味しいね~…」としみじみ言ってくれたのが、店主も私も嬉しくて。

 

この声を聞きたくて、この仕事をしているといっても過言ではありません。

私たちが直接聞けなくても、日本のどこかの食卓で、はたまた飲み屋さんで、こんな感嘆の声を挙げてくださる方々のことを想像すると、それだけでにやけてしまいます😚

 

アインベルクの冬の味を、今年も皆さまに楽しんでいただけたら嬉しいです。