8月6日~8日の3日間に開催された『仙台七夕まつり』
ここ数年は新型コロナウイルス対策として、吹き流しの高さ制限やアルコールの提供不可など、イベント規模を縮小した開催でしたが、今年は4年ぶりに通常開催となりました。
ようやく普段通りの七夕まつりができるぞー!と仙台っ子(っていうのかな??)は皆気持ちが高揚したことと思いますが、猛暑日に迫る暑さが毎日仙台を襲う中で、お祭りの準備をするのは本当に大変だったと思います。
アインベルクが所属する上杉 (かみすぎ) 中央商店会でも、毎年商店街のメインストリートは風情のある七夕飾りで彩られます。
七夕まつりの1週間前には恒例の竹取りの儀式。
50歳を迎えたとはいえまだ若手の部類に入る店主は、早朝から商店会の皆さんと一緒に竹取りに出掛けました。
地元の皆さんのこうしたご苦労があって、私たちがきれいな七夕飾りを愛でることができます。ありがたい限りです。
例年にない暑さに耐えて切り出してきた竹竿に七夕飾りを付けて竿上げするのが、お祭り前日の5日。
夜に行われる花火大会を見ようと浴衣で出歩く方々と対称的に、これまた汗だくで力仕事に精を出した店主。
夏の繁忙期で忙しい時期ではありましたが、毎年恒例の伝統行事ですから、店主も覚悟と気合いをもって参加しています。
「すごくきれいだよ」と、やり遂げた顔で戻ってきた店主の言葉に、翌日から始まる七夕まつりがとても楽しみになりました。
とはいえ、本当に暑かったですね…。
8月に入り、お店の方はこの暑さのせいか(と思いたい!)、ご来店いただくお客さまの数が例年になく少なかったのです。不要不急の外出は控えましょうというメディアのアナウンスに同意せざるを得ない暑さでした。
楽しみにしていた七夕まつりの初日も猛暑日に近づく暑さ。
この熱風の中を出歩くのか… と躊躇する気持ちもありましたが、たくさんの方々の熱い想いがつまった七夕飾りをやっぱり見ておきたい!
夕方少しだけ暑さが和らいでから家族3人そぞろ歩きをスタートしました。
まずは店主ががんばった上杉中央商店会から。
アインベルク店舗のすぐ東側に宮城県庁までまっすぐに伸びる道が商店会のメインストリート。
今年は26本の七夕飾りが通りを彩りました。
一つ一つが地域のお店や企業、小学校などで手作りされたものです。
一番町や中央通りなど、仙台市内繁華街の七夕飾りと比べると素朴な印象ですが、手作りならではの人情味のある雰囲気に、仙台七夕の歴史を感じられます。
近くで見ると細部のこだわりが見えて、じっくり時間をかけて吹き流しの下を歩きました。
私の今年のお気に入りは、呉服屋「鈴長」さん作の優雅な吹き流しです。
県庁を過ぎるとすぐに勾当台公園。お祭りに合わせて屋台や出店が並び、この暑さの中でもたくさんの人でごった返しています。「脱コロナ」を感じる賑わいです。
その人だかりを通り過ぎ、仙台三越から藤崎百貨店までのアーケード通りを練り歩きました。
さすがにすごい人並みです。インバウンドと見られる外国人の方々もたくさんいらっしゃいました。
浴衣を着て吹き流しを見上げながらそぞろ歩く観光客らしき外国人の方々に出会う度に、私も外国の文化に触れる旅がしたいな~ という気持ちになりました。
仙台の目抜き通りとあって、アーケードを飾る七夕飾りはそれぞれ趣向をこらした豪華さです。
ふと冷静になって、七夕まつりって吹き流しの下を練り歩くだけ?!という考えが浮かびましたが、実際には、かき分けてもかき分けても現われる美しい七夕飾りの下を歩いているだけで、非日常的な気分を味わうことができます。なんとも言えない、心が躍り、心が安まる空間でした。
3日間の仙台七夕まつりに訪れた方々の数は総計約227万人。
コロナ禍前の2019年と比べても2万人ほどの増加だったそうです。
地元の方々の中には、「この時期の街中は混むから近づかない」という方もいらっしゃいます。
私もどちらかというとその流派でした。
でも、、、あらためて、「東北三大祭りの一つ」とか「日本一の七夕まつり」と評されるこの仙台七夕は一見の価値がありました。
特に今年はアフターコロナの高揚感に、予想を超える猛暑という課題を抱えての開催でした。
どれだけ多くに方々がこのお祭りの成功を期して取り組んでくださったのだろうと考えると、本当に頭が下がる思いです。ありがたいです。
大好きな仙台の街の特別な夏の彩り。七夕まつりが過ぎるともうあっという間にお盆。お盆を過ぎたら、ちょっと涼しくなるのかな…。
お祭り2日目の早朝。気温がなんとか25度くらいだったのを確認して、七夕ランニングに出ました。普段はちょっとおしゃれをして出掛けるアーケード街を、ランパン&ノーメイクで疾走です。
吹き流しの下を走れるかと思いきや、夜間の間はビニールにくるまれていたり、取り外されている笹飾りも。
早朝の七夕も楽しめて、今年はお祭りを人一倍満喫できた気分でした。
また来年も同じように七夕まつりを迎えられますように。
笹飾りに願い事を書くとすれば、「2023年ほどには暑くない夏になりますように」でしょうか。
そうそう、先月末に娘の担任の先生との二者面談で小学校に出向きました。
教室の入り口付近に、子どもたちが思い思いの願い事を書いた短冊が飾ってありました。
娘のを探すと…
「パパとママが毎日元気でお仕事を続けられますように」と書いてありました。
頑張りすぎずに頑張ろう!と思いました。また来年も家族3人で七夕を楽しめるように。