さぁ7月です!
もう梅雨明けしてもおかしくないのかなーと思うような高温が続く東北・仙台にある小さなハム&ソーセージ屋に、5回目の夏のギフトシーズンがやってきました。
\\もらって嬉しい夏の贈り物//
ハムやソーセージなどの食肉加工品は昔から贈り物の定番です。
この時期になると、子どもの頃にCMで見たキャッチコピーを思い出してしまいます…
『わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい』
はい、ご存知の方は同世代!
調べたら、特にギフト向けのCMではなかったようですが、川原で親子が厚切りハムをワイルドに炙っちゃうあの絵が、しっかりと私の脳裏に焼きついています…
まぁ他所のハムメーカーの話は置いといて…閑話休題。
先月実施した『お中元早期ご予約2割増量キャンペーン』では常連のお客さまを中心にたくさんのお申し込みをいただきました。ありがとうございます。
企業様からのご依頼も増え、この繁忙期を無事に事故なく過ごせるように、店主もスタッフも気持ちを一段上げてしっかり取り組もうと気合いが入っております。
先週末、店主が大量に作った腸詰めたちの様子が圧巻でした。
3種類の腸詰めがところ狭しとぶら下がるスモークハウス。総量約40kg。
お肉を練って、腸に充填し、捻って、竿にかけて、燻製をかける。
この量を一人手作業で一気にやりきるのはかなりの集中力と忍耐力が必要なんだろうなぁ…。
さらに私が魅せられたのが、いつもと雰囲気が違うこと。
これほどに腸詰めがひしめき合うスモークハウスを、私は今まで見たことがなかったのです。
今まではこんな感じ ↓
1本1本パーンと仕上がっていて美味しそう~
天然羊腸が描くころんとしたカーブが美しいなぁ…
で、今回はこれ ↓
まるで七夕の吹き流しのような迫力!あるいは阿波踊りの踊り子たちの行列のようです。
奥の奥まで腸詰めです。かき分けて奥に入っていきたくなります…(絶対怒られます)
今回は『二段掛け』といって、一つの竿に2本つなげてぶら下げる方法で作ったのだそう。
なるほど、今までは一つの竿に1本ずつのシングル掛けだったから、見た目がかなり違うのですね。
二段掛けで作ると一度に大量に作れるので、複数の職人さんで一気に製造していた店主の修業先では基本的にこのダブル掛けで作っていたそうです。
独立してからは一人で大量に作ることとクオリティ維持が難しいため、一段掛けを基本としていたそうです。
ただ、それだと限られた時間と労力で大量に製造することができません。
でも、一人しか作り手いない中で修業先と同じ要領でやることはできない…。
といったジレンマがあったようです。
職人ってすごいなーと思うのは、経験と知識を総動員して小さな工夫や調整を繰り返し、求められるものを品質を下げることなくきちっと作り上げるところです。
孤独な作業だと思いますが、このスモークハウスに整然と並ぶ腸詰めたちにそのプライドと意地を感じたのでした。
先週土曜日からお中元の全国発送が始まっています。
店主がどんどん作るので、私たちホールのスタッフもその勢いに置いていかれないようにしないといけません。
夏のありがたい繁忙期。元気に事故なく笑顔でこの時期を乗り切れるように、皆さまからの「美味しかったよ」「ありがとう」のお声をたくさん聞けるように、スタッフ一同心を合わせて頑張りたいと思います。