今回もハムソーとは関連のない話ですが、私の大好きな仙台の街の話。
日曜日はアインベルク定休日、そして小3の娘とゆっくり過ごせる週1回のスペシャルホリデイです。
いつもは娘のリクエストを聞いて行動予定を立てるのですが、昨日は私の強い希望で「仙台国際ハーフマラソン」の応援に繰り出しました。
定禅寺通り三越前の折り返し (ハーフ) 地点に応援の陣を構えました。
数ヶ月前のブログでも書きましたが、今年に入ってから冷え性対策のために走るようになりました。
今では週末10kmランが日課 (週課?!) になっていて、そうすると、なんだか私もレースに出れるのではないか… と欲が出てくるわけです。
そんな下心もあり、今回レースの様子を見ようと繰り出したわけですが、なんだかもうランナーたちのキラキラ感に圧倒されて、そして、仙台が誇るケヤキ並木が美しい定禅寺通りの初夏の光景にも心を奪われたのでした。
時折強風ではあったものの乾いた気持ちの良い風が通りを吹き抜けます。
青空と木々の新緑の輝きとのコントラストの下を続々と走ってくるランナーたち。後から後からやってきます。
見ず知らずの選手たちに拍手と声援を送りながら、なんだかぐっと胸が熱い気持ちでいっぱいになってきました。
ちょうどこの日、同じく市内22ヶ所で『とっておきの音楽祭』と題するイベントが開催されていました。
230団体、2,200人ほどの方々が、障がいの有無を超えて一緒に音楽を奏でることで「心のバリアフリー」を実現しようという趣旨の音楽祭です。
私が陣取った定禅寺通りそばの広場や公園でもさまざまなジャンルやグループの方々が演奏を披露し、その場に居合わせた聴衆の方々は思い思い楽しそうに過ごしています。
コースは定禅寺通りの中央緑地帯をぐるっと回る形で折り返していくのですが、そこではちょうどマリンバの生演奏が披露されていました。
丸い温かみのある音色が初夏の風に乗って通りに響き渡ります。
応援する沿道の私たちと息を切らして走る選手たちみんなが、優しい音色のオブラートで包まれたような一体感を感じました。
ちょっと幻想的な感覚を抱くほど居心地のよい時間を過ごした休日となりました。
仙台は私の故郷ではありませんが、この街に引っ越してきた高校生の頃からずっと、すごく素敵ないい街だな… という印象を持っていました。
就職の際に仙台を離れてしまいましたが、いつかは仙台に戻って来たいという気持ちをずっと心の片隅に抱えていました。
それから20年余り、何の因果か結婚した相手が仙台の人で、サラリーマンからソーセージ職人になって、そして故郷でお店を開くことになり、こんな形になるとは考えてはいませんでしたが、私も仙台に根を張ることになりそうです。
2017年の開店から6年目、この間コロナ禍が3年間続き、ようやく今年になって私の大好きな仙台の街が息吹を取り戻したかのように輝いています。
2週間前の『青葉祭り』も素晴らしかった。
昨日のハーフマラソンに音楽祭も街が生き生きとしていて嬉しかった。
この後は七夕やジャズフェス… 感染症にはまだ油断は禁物ですが、笑顔と活気にあふれるこの緑豊かな街に自分がいられることを、本当に幸せに感じています。
そんな杜の都で、アインベルクはソーセージやハムを真摯な気持ちで手造りしています。
「アインベルクが仙台にあって良かった。」
一人でも多くの方々にそう思っていただけるように、これからも頑張っていきたいと思います。