アインベルクについて書くはずのこのブログが、段々私の個人的な日記のようになってきました…😓
ハムソーの専門的なことをお知りになりたい方には、まったく読む価値のない内容ですが、アインベルクを作っている人々(店主や私や娘やスタッフ、お客さま方等々)の雰囲気が伝わればいいかな~という思いで、今日も書き記します。
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先日のある夜のこと、なんだかどうしようもない気持ちに襲われて苦しくなってしまい、気がついたら涙がぽろぽろこぼれていました。
これはいかん… 一人で抱えていてはいけない…。「ちょっと相談ごとがあるから、娘が寝たら話を聞いてください。」と店主に伝えました。
娘の寝かしつけを終えて(店主が毎晩本を読み聞かせて彼女は寝落ちます)リビングに戻ってきた店主の顔は若干こわばっています。きっと私がお酒ではなくお茶を飲みながら待っていたので、ただ事ではない?!と思ったみたいw。
私が最近苦しく思っていたのは、ちょっとした物忘れが増えてきたような気がすることと、これまではどんどんこなせていた日々の仕事や家事・育児のあれこれが、急に「やってもやっても次から次へと出てくる終わりのない負担」に思えてきて、考えること自体をやめてしまいたい気分になっていたことでした。
それを言葉にするのは難しく、「うまく言えないけど、何もやりたくないし考えること自体したくない」と伝えると、
「え…、だって昨日まで休んでいたばかりなのに…」と店主が戸惑っています。
そうなんです。4月最初の日月火は三連休をいただいておりました。
店主は最初の二日間は、茨城の修業先でお師匠さんのお手伝い。その間私は娘を連れて実家に里帰り。
その後、奥日光まで足を伸ばして家族3人の春休み。快晴の気持ちのよい天気の下で戦場ヶ原をハイキングしたり、中禅寺湖でスワンボートに乗ったりと休暇を楽しんだわけです。
なのに急にこんな気分になるんて、おかしいよね。自分でもおかしいと思います。
でも、家に戻って3人3日分の洗濯物の山を見たら、急にまた「あぁ、やらないと…」というモードになってしまいました。
そんなことを店主に話しているうちに、自分で思い至りました。あ、これ更年期だな、と。
女性の周期的なものも重なって、きっとその夜は異常に気分が落ち込んでしまっていたのだと思います。
最終的にはわんわん泣いて、何もやりたくないんだー、と一通り店主に浴びせかけたら、ちょっと気持ちが落ち着いたのです…。
「まぁ、あまり自分に無理をさせないで、やりたくないことは言ってくれればできるだけフォローするから」と言ってくれた店主。面倒をかけてすみません…。
お姉さまスタッフにも「更年期なんですよー」と話を聞いてもらったりして、思い詰めていた気持ちが徐々に柔らかくなってきました。こういうことは一人で抱えずに、明るく、開き直って!
翌日から店主は、今まで以上に細心の注意を払って優しくしてくれています ♪
正直、私以外のスタッフも皆、同じような世代の女性ばかり。店主はなんだか腹をくくったかのような笑顔です。あんまり甘えないように、自分で自分を上手くコントロールできるようにならないとな…。
とはいえ、ホルモンの働きは自分ではどうにもできないな…と店主にこぼしていたところ、これを読むといいかも、と店主が2冊買ってくれました。
最近ラジオで知ったという脳科学とことばの研究者、黒川伊保子さんの著書。
「ヒトは7年で脱皮する」なんて、どんぴしゃ、私、今年じゃん!
『成熟脳』の冒頭では、こんなくだりがありました。
40代になって、女優さんの名前が出てこないなど物忘れがひどくなったと嘆く著者に、80代の恩師がこう言います。
「固有名詞を忘れるくらいはまだ物忘れとは言わないよ。「女優」という普通名詞は忘れてはいない。普通名詞を忘れると、その存在意義も忘れる。つまり、しゃもじを手にしてその呼び名が分からなくなったときは、それが何に使えるものなのかも見失うんだよ。」
なるほど、まだ私の物忘れはそのレベルまでは到達していない。
固有名詞がすぐに出てこずに、「あれをこれしますか?」という会話がスタッフの間で成り立ってしまうけど、まだそんなに悲観しなくてもいいのかも…。
(ちなみに、私たちの間では「あれこれそれ」はNGワードになっています😆)
45歳~55歳くらいが一般的な更年期と言われています。
そして、この更年期が過ぎると、まるで小学生に戻ったかのように元気いっぱいになるのだとか!本当?!
時々心のベルトを緩めながら、周りにも頼って頼られ、アインベルクを長く続けていけたらな、と思います。
そうそう、男性にだって更年期はあるよね。店主は大丈夫かな…。苦しくなったら、教えてくれるといいのだけれど。