粗挽ソーセージ生地をオーブン焼きにした「フライッシュケーゼ」ー もうお試しいただいていますでしょうか。
色とりどりのパプリカが華やかでローズマリーなどのハーブの香りも良く、小さな子どもから大人まで一緒に楽しめるソーセージとあって、アインベルクで人気の商品です。
二週続けての三連休の土曜日、すっかり寂しくなった在庫を補充すべく、店主は朝から大量のフライッシュケーゼを仕込み、一日がかりでケーゼを焼いてくれました。
一度にオーブンに入れられる数に限りがあるので何度かに分けて焼きます。
週末とあってご来店のお客さまが多く、焼き立てはお出しするそばから売れていきました。
昨日は5回ほどは焼いたでしょうか。最後の焼き上がりは夕方もう暗くなってからでしたが、この回のフライッシュケーゼが失敗してしまったのです…。
焼き上がりを知らせるオーブンのアラーム音に私が気づかず、フライッシュケーゼをオーブンから取り出すのがかなり遅くなってしまったことが原因です。いわゆる焼き過ぎです。
ちょうど店主が外出中で、私ともう一人のスタッフが接客などをしていた時でした。本来は私が気がつかなければならなかったのですが、この時はオーブンの焼き上がり音に気づきませんでした。
外出から戻ってきた店主がそれに気づいた時にはもう遅く、加熱されすぎたケーゼはパンパンに膨らんでしまい、売り物にはならない状態でした…。申し訳ないことをしてしまいました。
今日一日の最後の仕事が無駄に終わってしまって、店主はとてもがっかりしています。それはそうです。怒り出したい気持ちを抑えているのも伝わります。
そんな店主を目の前にして、つい「でも…」とか「だって…」という言葉が私の口から出そうになります。「わざとこうしたのではない…」と自己弁護の言い訳を言いたくなるのをぐっとこらえても、代わりに店主の落胆を慰める言葉など出せる訳もなく、非常に気まずい空気が流れてしまいました。
起こってしまった結果は変えられません。焼き過ぎた数本のケーゼは、家に持って帰りました。
今朝、朝食に早速切ってみました。
冷めてしぼんだケーゼはやはり不格好であらためて申し訳ない気持ちになります。
中はきれい。食感が少しだけ堅いようにも感じますが、十分に食べられます。味はやはり美味しい。
いつものように目玉焼きと一緒に焼きました。
卵を一個、割るのを失敗してしまいました…。
そしてケーゼもちょっと焼きすぎたかな…。
なんだか失敗続きで申し訳ない。
店主も娘も何も言わずに食べてくれました。優しい家族で助かります。
次は失敗しないように。言い訳をしなくてもいいように。
同じ間違いを繰り返さないように。
頑張ります。