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夏休みをいただきました

アインベルクはお盆が過ぎると夏の忙しさが一段落します。

 

欠品アイテムの補充にフルスロットルで働き続ける店主ですが、少しお肉から離れて身体と心を休める時間が必要です。

 

ということで、21日(月) から昨日まで4日間の夏休みをいただきました。

 

去年はちょうど2回目のワクチン接種があたり、二人して高熱を出して寝て過ごした夏休みでした。

娘はテレビ見放題でしたが、夏を満喫したとは到底言えず…。 

 

今年こそは娘にも思い出になるような夏休みにしたい!と思い、夏の海を感じられる小旅行に出かけました。

一泊2日、石巻・南三陸の旅です。 

 

見たいところ、食べたいもの、したいこと、3人それぞれの希望を入れた旅程はこんな感じになりました。

 

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朝ゆっくり準備をして車で出発。石巻市へ ⇒

 

 「宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)」 に到着。歴史好きの私のリクエストです。

約400年前、伊達政宗の命を受けた家臣支倉常長がメキシコ・スペイン・ローマにまでたどり着く大冒険の船旅の様子を知ることができます。20分間のドキュメンタリ映画で胸アツ!復元船サン・ファン・バウティスタ号が今は見られないのが残念でしたが、施設を囲むイタリア風庭園が美しく、高台から眺める太平洋の海原は当時の浪漫を感じられるようなこれまた胸アツな景色…。来てよかった ⇒

 

市内「揚子江」でお昼ご飯。店主がかねがね噂に聞いていた本格中華料理を堪能しました。素晴らしいクオリティと最強のコスパです。こんな中華料理屋さんが近くにあったら、きっと店主は毎日通いそうです。お腹いっぱいになって南三陸町へ移動 ⇒

 

「南三陸ホテル観洋」へ早めのチェックイン。眼下に広がる太平洋の雄大な景観が圧巻のメガ温泉ホテル。夏旅気分が盛り上がります。ウミネコやカモメが飛び交う景色を客室から眺め、泳げるほど広い大浴場と露天風呂に娘は大興奮。ちょうど部屋に入ってテレビをつけたら、甲子園決勝8回裏仙台育英の攻撃中で、そのまま仙台育英優勝の瞬間を見ることができました🎊

夜は志津川湾の海の幸をたらふくいただき、部屋の布団で漫画を読み笑い転げる店主と娘。私はテレビを見ながら何杯ウィスキーを飲んだか記憶になく…… めいめいにくつろぎました ⇒

 

翌日、朝風呂に入りチェックアウト。天気が良かったので、ホテル発着の「志津川湾観光船」に乗ることにしました。

養殖いかだの間を通り抜ける船を追いかけてくる無数のウミネコたち。「かっぱえびせんちょうだーい!」のアピールに合わせ、必死にえびせんを投げる娘。海と空の青さと風と日光の気持ちよさに目を細めた約1時間の乗船でした ⇒

 

「南三陸さんさん商店街」で軽い昼食。ホテルで海鮮を食べ過ぎた私たちが、めいめいに食べたいものを選ぶと…:

店主:豆大福 娘:メロンパン 私:しらす丼+かに汁+たこの唐揚げ

それぞれに南三陸の復興商店街を満喫しました⇒

 

近くの海水浴場で海遊び。娘がしたかったことがようやく実現できました。海水浴場の営業が終了していたので大々的に泳ぐことはできなかったのですが、浅瀬を浮き輪でスーイスイ。波打ち際で貝殻を探したり、打ち寄せる波間を延々と飛び跳ねたり。去年はできなかった夏の海遊びができて娘は嬉しそう。帰路の車内ですぐに寝てしまった娘を見やりながら、運転している店主に悪いと思い、襲い来る眠気と戦うのが結構つらかったです… ⇒

 

明るい内に無事帰宅。あっという間の小旅行でした。

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今回旅の目的地になった県内沿岸部ですが、正直なところ、これまであまり足が向かなかったのです。

震災のつらい記憶と向き合うことになるのでは…と気後れしていました。

  

震災から10年以上が経過し、当時は存在しなかった娘が小学生になったこともあり、ようやく私たちの中で行ってみようという気持ちになりました。

 

確かに海岸線には真新しい高い防潮堤がいくつも並んでいました。志津川の海から陸を見た時には、入り組んだ海沿いにコンクリートの壁があちらこちらに設置されているのが一望できました。

 

行く先々 ー 石巻の博物館、南三陸のホテル、観光船、商店街、海水浴場 ー で、震災の記憶が残っています。

 

それでも、圧倒的な海原の景色は素晴らしく、震災を経験しながらもそこで力強く前を向いて日々を生きる方がたの笑顔と優しさを感じました。海の恵みも最高に美味しかった。すべてがみやぎの宝だなと思いました。

 

今回この沿岸の町々を訪れて良かったなと思います。震災遺構を見て回ることはしませんでしたが、もう少し娘が大きくなったら、そういう機会を持ってもいいのかもしれません。正と負の両面を直に知ることでいろいろな発見と示唆に出会えるはずです。

 

今日、アインベルクの営業を再開しましたが、私は正直ちょっと休みボケでした。

思っていたよりも多くのお客さまがご来店くださり、みんなアインベルクを待っていたのかな…なんて思ったりして。

 

私たちも日々前向きに力強く、やるべきことをやって、皆さまに喜んでもらえたらなと思います。

 

この気持ちのまま、今年残り4ヶ月を駆け抜けたいと思います。