ちょっと力みすぎなタイトルですかね…😅
今日は、久しぶりに感動と学びを得た美味しいお菓子の話です。
先日、兵庫県にお住まいの方から『ケーキハウス ツマガリ』さんの焼き菓子詰め合わせをお送りいただきました。
繁忙期の私たちと、両親が仕事に忙しく寂しい思いをしているであろう私たちの娘が喜ぶものを、という温かいお心遣いです。ありがとうございます。
パッケージを開けて『ツマガリ』という名前を目にした時に、聞き覚えがあるな…としばし記憶を辿りました。
そうそう、私が静岡県でサラリーマンをしている頃、兵庫県から単身赴任をしていた上司がいました。
退職することになったその上司。会社を去る際に残したメッセージに、「地元からとっても美味しい『ツマガリ』のクッキーを送りますので、届いたら皆さんで召し上がってください」とあったのです。
そして理由は忘れましたが、タイミング的に私の口に入ることがなく、「ツマガリノクッキー…」という文字列だけが、私の食欲の片隅に残っていました。
偶然にも、そのツマガリさんのクッキーが、数年越しに仙台にいる私のところに届いたのです!ちょっと興奮しました😆
コーヒーを淹れて、早速店主といただくことにしました。
オシャレなプリントのボックスを開けると大きなマドレーヌやガレット、チェリーケーキや数種のクッキー…。どれからいただこうか、迷う幸せ。
学校から帰ってきた娘も合流です。
お菓子はどれも納得の美味しさです。バターの香りやサクホロの食感、マドレーヌのしっとりさ。
こういう時に食レポできる語彙が自分にないのが本当に残念です。
決して華やかな見栄えではないものの、口に入れたら「あ〜、いいなぁ…」と心がほっこり嬉しくなるような…。
店主は、一口ずつ噛み締めるように味わっています。
「美味しいね。素朴で、優しくて、丁寧に作っているのだろうなって。美味しいものを作ろうっていう “覚悟” を感じるよ。」
店主の言葉に、私も頷きました。
二人とも初めていただく『ツマガリ』さん。ウェブサイトを拝見しました。
そこにはツマガリさんが「大切にしていること」が紹介されていました:
“シンプルで力強く、素材の風味を存分に楽しめるお菓子に“
”いいお菓子は大量に作れない。少しずつ手作りしています”
“良い心がチカラになって、いいお菓子が生まれます”
シンプルに美味しいものをぶれずに作り続けること。お菓子作りだけではなく、ハムやソーセージ作りにも同じ哲学が当てはまりそうです。
とはいえ、言うは易く行うは難し。
「美味しすぎて、食べるのがもったいないね」と言う私に、
「ほんとにもったいないね。オレはもういいから、後はあなたが好きに食べていいよ」
と言って、店主は工房に戻っていきました。
夏の繁忙期。いつも以上のプレッシャーを抱えながら、たった一人工房で作り続ける店主です。
ツマガリさんのお菓子から、何か刺激を受けたような、そんな顔をしていました。
職人である店主だけでなく、販売する私たちスタッフにも、お客さまの想いに寄り添い、店主が作る最高の味をきちんと届けるための “良い心” が必要です。
忙しい時こそ、仕事の質を大切にする。
当たり前のことを当たり前に日々行うことの難しさと大切さに、あらためて思いを馳せたティータイムとなりました。学びの味でした。ごちそうさまでした。
アインベルクのギフトを受け取った方々が、「シンプルで美味しいものを、丁寧に作っているんだな」と感じていただけるように、7月の後半戦も頑張ろう!!