毎日、ブログに書きたいなーと思うことがあるのですが、1日があっという間に過ぎていきます。
夕食の片付けを終えてようやくラップトップを開く時には、自分のバッテリーが切れかかる頃。
昔はもっとバッテリーの持ちが良かったのになぁ…。
さて、数日前のことです。
閉店後の作業をしていると電話が鳴りました。あら、もう店閉めちゃったけど…と思いながら電話を取ると、とても上品な女性の声で「お店がもう閉まった後に、電話をして申し訳ありません。ブログを拝見した者なのですが…」とおっしゃいます。
丁寧なご挨拶の後に自己紹介してくださったこの方は、私が2日目のブログに書いた『ハム・ソーセージ工房kazusaya 原 美砂子さん』のお母様でした。
『ハム・ソーセージ工房 kazusaya』 原 美砂子さん - einberg2017 ページ!
美砂子さんのあまりにも早すぎる他界は昨年の4月。せめて、美砂子さんが私たちに残してくださったものを何かに留めておきたいと思ったのが、このブログを始めるきっかけでした。
お母様は偶然のご縁で仙台の小さな店のブログにたどり着いたそうです。そして、見ず知らずのハム屋の女将が美砂子さんのことを書き記していたことに感激してくださり、わざわざお電話をくださいました。
突然の嬉しいお電話に感極まった私を見て、店主以上に驚いたのが、クローズ待ちをしていた娘でした。
ジーッと静かに電話が終わるのを待っていた娘は、手を繋いだ帰路の途中、「ママに何か美味しいものを作ってあげるからね!」としきりに主張して、泣いていた私を元気づけようとしてくれます。
正直、胸が一杯になってしまって食欲がなかったので、レバーペーストとフルーツジャムをクラッカーにのせて食べたいなぁ、とリクエストしたら、思いがけずこんな素敵なものを作ってくれました↓↓↓
芸術的!レバーペーストとアップルシナモンジャムをクラッカーでミルフィーユ状に重ね、トップにレバペとジャムを土台にしたクラッカーの塔が立っています。どこでこんなデコレーションを覚えたのでしょう…。私も店主にもこの発想はありませんでした。
娘のやさしさに癒やされてなんだか脱力してしまった私に、「今日はご飯作らなくていいからね」と店主。
店主のやさしさです。
娘を寝かせた後、お言葉に甘えて、豆腐と納豆に前日の残りの味噌汁という質素な夕食を二人で囲みました。
「今日はいい1日だったね」とは店主の言葉。
はい、優しさにあふれた1日でした。頑張っていて良かった。
お母様、お電話ありがとうございました。店主や娘の優しさにも感謝です。ありがとう。