コロナ禍3年目の大型連休は、天気にも概ね恵まれて全国的に人出が多かったようです。
仙台・上杉でひっそりと営む我らアインベルクにも、多くのお客さまにお越しいただきました。
少人数の精鋭スタッフが献身的に協力してくれたこともあり、なんとか無事にGWの営業を終えることができました。
お客さまにもスタッフのみんなにも、あらためて感謝です。
そして、年始からずっと工房にこもり作り続けた店主と、連休中なにかと我慢をしてくれた娘、1月~4月の各種申告書類の提出をやりきった私へのご褒美として、3日間のお休みをいただいて温泉旅に出かけました。
行き先は、秋田県湯沢市にある小安峡温泉『多郎兵衛旅館』。
温泉の良さもさることながら、地場産の旬の食材を使った女将手作りのお料理が素朴ながらも一品一品滋味に富み、本当に美味しいのです。
仲居さんの湯沢弁が耳に心地よく、愛らしい手作りのちりめん小物が館内をなごませ目を楽しませてくれます。
無色透明つるつるとした肌触りのやさしい湯にゆったり浸かり、部屋の畳にごろんと身体を横たえて湯の余韻を楽しみます。
膳の用意が整った食事処でお待ちかねの夕食。山菜の天ぷらや山魚、皆瀬牛などをいただきながら秋田の地酒を楽しむ贅沢な時間。
奥の厨房から時折、小さなお子さんのやんちゃな声とそれを優しくたしなめる仲居さんの声がして、スタッフのみなさんが家族のように仲良く営んでいる宿なんだなぁ…とほっこりした気分になります。
3年前の初訪問で、すっかりこのお宿のファンになりました。
その後始まったコロナ禍。宮城から秋田へのアプローチとなる峠道の長い冬季封鎖期間もあって、なかなか訪れるチャンスがなく、今回が念願の再訪となりました。
チェックイン時に最初にかけていただいた言葉が「ちょうど3年前の今頃に来ていただきましたね」。
じわ~~と嬉しい気持ちになりました。また来られてよかった。
温泉もお料理もスタッフのみなさんの温かい雰囲気も以前のまま。過ぎてしまう時間がもったないなく感じるほど居心地のよいお宿でした。
番頭さんに見送られて帰路につく朝。小安峡の新緑と快晴の青空がまぶしい…。
「またすぐ戻って来たいね。それまで頑張って仕事しようね」と私も店主も、そして娘も一緒に頷き合いました。
アインベルクも「またすぐ戻って来たいな」と思ってもらえるお店でありたいです。
手造りの温かさ、シンプルだけど極上の美味しさ、お客さまをお迎えする笑顔、丁寧で親しみのある接客、心地良い雰囲気。
目指したいです。
日々の忙しさの中でこの気持ちを忘れてしまったら、その時がまたこの温泉宿を訪れるときなのかも…。
お店の三連休をいただき、ありがとうございました。リフレッシュしてエナジーチャージしたので、また元気に店頭でみなさまをお迎えしたいと思います!