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生ハムが貴重品になりそうです

「農林水産省は、1月8日(土曜日)、イタリアからの豚肉等の一時輸入停止措置を講じました。」

イタリアのピエモンテ州の野生イノシシで、アフリカ豚熱(ASF)の発生が確認された旨、イタリア家畜衛生当局から国際獣疫事務局(OIE)への通報がありました。  

OIEへの通報を受け、同病の我が国への侵入防止に万全を期するため、令和4年1月8日(土曜日)、イタリアからの豚肉等の輸入を一時停止しました。

 

1月11日付け、農林水産省のプレスリリースからの抜粋です。

 

「アフリカ豚熱(旧名:豚コレラ)」

 

私には聞き慣れない病名でしたが、イノシシや豚がウイルス感染する致死率の高い伝染病で、人に感染することはないそうです。

 

この豚熱は畜産業界に多大な影響をもたらすことから、発生地域では清浄化のための迅速かつ厳しい措置が講じられます。

 

日本は輸入停止措置を講じましたが、過去の事例から、同措置の解除までに数年はかかるかもしれないと予測されています。

 

生ハムの産地はもちろんイタリア以外にもありますが、そうした生ハムが世界中で取り合いになっていきます。

 

全体的な供給量が減れば、価格が高騰します。そうしたら、これまでみたいにお店や家庭で生ハムを気軽に楽しむことができなくなりますね…。

 

アインベルクではイタリア・ヴィラーニ社のプロシュートを取り扱っておりますが、入荷が不安定になってきたため、今週から購入数量制限を設けました。いつもご愛食いただいているお客さまにはご不便をおかけいたしますが、できるだけ多くの方々に楽しんでいただけるように、ご理解をいただけますと幸いです。

 

2年以上前に遡る新型コロナウイルスの発生により、グローバルなサプライチェーンが影響を受けていることは周知のことですね。コンテナ不足による物流の遅延。生産工場の稼働停止による原材料の不足等々。

 

また、2ヶ月前に始まったロシアのウクライナ侵攻も、さらに負の影響をもたらしています。すでにいろいろな物やサービスの価格が値上げされ始めました。

 

仙台の小さなハム屋にも、この余波はけっこう大きく届いています。

 

プロシュートだけではなく、ビールやマスタード、スパイスなど、海外から仕入れている原材料・商品については今後変更することが出てきそうです。

 

こうした状況につい下を向きがちになってしまいますが、「ピンチはチャンス」とはよく言われる言葉。

 

市内の某人気ピザ屋さんが、アインベルクのソーセージを使ったピザを出されることになりました。イタリア産の生ハムやモルタデッラが今後仕入れられなくなるため、新メニュー開発にすぐに動いていらっしゃったようです。

 

立ち止まらずに、動き続けないといけないですね。

 

アインベルクを必要としてくださる方がたに、できるだけ良いものをできるだけご満足いただける形で提供し続けられるように、知恵を絞って柔軟に動いていきたいと思います。

 

今日のブログはちょっと堅い内容になってしまいました。今夜はノンアルコールで書いているからかな。

 

次回は陽気な話を…。