Schinken Aspik とドイツ語では書くそうです。(私はドイツ語は不勉強で分かりません…)
Schinken(シンケン)= ハム
Aspik(アスピック)= ゼリー寄せ という意味です。
お肉や野菜などをコンソメゼリーで固めて、冷製で食す… なんて、洒落てますよね。同様の料理でお肉の割合が多いものは Sülze(ズルチェ)と呼んだりするそうです。
数日前のブログでは、「お肉+チョコレート」の話をしましたが、たぶんやはり大学生くらいの時でしょうか、「コンソメゼリーで肉を寄せる」というお料理を知って、眉間にしわを寄せた記憶がうっすらあります。それって、美味しいの??的な。
日本だと煮凝りですね。お酒を好きなだけ嗜めるこの年齢になって、ようやく洋の東西を問わずゼリー寄せの美味しさが分かってきました。大人の方にぜひ楽しんでいただきたい逸品です。
このアスピックは、なかなか製造の機会が巡ってこないアイテムです。そのため、一度売り切れてしまうとしばらく欠品が続いてしまいます。
今夜あらためて店主にその理由を尋ねたのですが、フィルターをかけずにお伝えすると「面倒くさい」。
私にしてみればソーセージやハムはすべて作るのが面倒くさそうですが、アスピックは特に気を遣うアイテムだそうです。
中に入れるボンレスハムをこのアスピック専用に作らなければいけないし、ケーシングに充填後加熱する工程がないため、構成要素それぞれを完璧な状態で準備しなければならない、アクセントに入れるパプリカが全体にうまく散るように細心の注意を払う、ケーシングに入れたボンレスハムの肉汁が出てゼリーを濁らせないように、ボンレスに刺激を与えずに充填・成形をするテクニックが必要…… といった感じです。
店主曰く、レシピやHow To には書いていない、上手に作るためのコツを経験からつかんできたので、今アインベルクで作るアスピックはかなり完成度が高いと思う… と自信をのぞかせていました。
なかなか文字だけでは伝わりにくいとは思いますが、とにもかくにも、店主は「今だ!」と思うタイミングでしかアスピックを作れないそうです。そのため、その希少性からも、このアスピックが店頭に並んでいるときにはぜひお試しいただけたら嬉しく思います😁